暑い夏、汗がたくさん出るのでのどがカラカラ。
そんな時、冷蔵庫でキンキンに冷えたビールをグーッと飲み干す、もしくは冷た~いアイスをがぶり!。
とっても幸せなひと時ですよね。
気持ちも涼んでほっと一息…なんて思っていたら、突然お腹がゴロゴロゴロ。
あれ、なんだかお腹が、いたたたた。
こんな経験誰しもあるのではないでしょうか?
特に夏に急にお腹がくだって下痢になってしまうことが多いように思います。
では、夏に下痢になってしまうのはなぜでしょうか?
子供が下痢になってしまった時は?そして食事面ではどのように気を付けることが出来るのか一緒にみてみましょう。
夏に下痢になる原因
まず、夏に特に下痢になることが多い理由としては、冷たいものを摂取しすぎてしまうことで体自体が冷えてしまうことがあげられます。
気温がとても高いので先にあげたように冷たいビールやアイスが欲しくなってしまいますが、ただでさえ夏バテによって胃腸の機能が低下しているところへさらに冷たいものを入れてしま
うと、これ以上体を冷やさないよう防衛機能が働いて水分を放出しようとするようです。
それで下痢になってしまうんですね。
また、エアコンによって体が冷え過ぎてしまうこともよくありません。
暑くて寝苦しい夜もあると思いますが、エアコンをつけっぱなしで寝るのではなくタイマーを使うなどしっかりと温度調節をしてください。
エアコンの温度を1℃上げることは体の為だけじゃなく地球環境にも優しい配慮です。
さらに夏場に下痢を引き起こす原因としては食中毒があげられます。
非常に湿度や気温が高くなる夏場は、食材がすぐに傷みやすくなってしまうためそれらを食べることにより細菌に感染して激しい腹痛や吐き気を伴う下痢を引き起こします。
ただ、食中毒による下痢の場合は早く体の外に細菌を排出しようとする体の防衛反応によって引き起こされますので、薬で無理に症状をとめてしまってはいけません。
脱水症状にならないよう水分補給に気を付けつつ、早めに医療機関で診てもらってくださいね。
夏に下痢、子供の場合は?
子供が夏に下痢になる原因としては、大人と同じように冷たいものの取りすぎやエアコンによって体が冷えてしまうことなどがあげられます。
冷たいものを消化・吸収するためには胃腸に大きな負担がかかりますが、子供はまだまだそれらの働きが未熟ですので、大人以上に注意してあげる必要があります。
また、色が白っぽい便が出ている場合はウイルス性の下痢に感染している可能性があります。
よく耳にするノロやロタウイルスがこのウイルスにあたりますが、便や嘔吐物などの扱いに注意しないと家族中が感染!なんてこともありますので、すぐに袋に入れたり消毒したりと細心の注意が必要です。
わが家でも娘から主人にノロウイルスが二次感染してしまった経験があります。
私は幸いにも感染しなかったのですが、主人は一日中ほとんどトイレから離れられなかったほどでした。
このように、大人の場合は重症化しやすい場合もありますので、手洗い・うがいも含めてしっかり予防しましょう。
夏に下痢にならないために気をつけるべき食事とは?
暑いからと言って冷たいものばかりを食べるのはもちろんNGです。
水分補給は大切ですが、あまり冷やしすぎず、さらに体に吸収されやすい塩分や糖分が含まれたものを選ぶといいようです。常温に保存した経口補水液やスポーツドリンクなどがおすすめです。
また、夏野菜と呼ばれるトマトやキュウリ、レタスも体を冷やす原因になりますので食欲がないからと言って生野菜サラダばかり食べるのもおすすめできません。
また食材の菌の増殖を避けるため、ほんの数分であっても常温に放置せず、買ってきたらすぐに冷蔵庫にしまうようにしましょう。
また夏には辛い物を食べたくなるという人も多いかと思いますが、胃腸にとっては刺激物ですので、その働きをさらに低下させる原因になることもあります。
食べる時は、辛さも量もほどほどにしてくださいね。
まとめ
このように夏場におこる下痢は体の冷えからくるものであっても、食中毒であってもある程度自分たちで予防することが出来るものです。
ただ、どんなに気をつけてはいても症状が出てしまうこともあります。
そのようなときは、慌てて市販の薬を飲んだりせず、まずは水分補給にだけ注意しながらできるだけ早く医療機関を受診しましょう。
冷えからきている時は出来るだけ冷たいものやエアコンの環境を避け、機能が弱ってしまった胃腸の働きを高めるためカイロをお腹にあてるなどして体を温めましょう。
また、食中毒やウイルスが原因の場合は、下痢は悪いものを体外に排出しようとして起こる自然な体の防衛反応です。
そのようなときは無理に食事を摂らず、安静にし、胃腸の回復を待ちましょう。
食欲が出てきたら、少しずつ消化の良いものを口にするようにしてくださいね。
暑い夏に起こりがちな突然の下痢にも慌てず正しい知識で素早く対応したいものですね。